大きくて重たいから暖かい 4×5

sinar s

まさか私が大判で撮るとは思ってもいなかった。
どっしりとした三脚にすえつけて、黒い布をかぶって、ポラ切って。。。と。
あれはアシスタントをつけるようなカメラマンが使うもの と思っていた。
でもふと考えてみた。
デジタルバックを2年前にはじめて使ったときもそう思ってたんだと。
あれは スタジオでアシスタント付きのカメラマンのものと。
世の中だってそう思ってた。
私がデジタルバックを使っているということで物撮りカメラマンになるの?なんて言われていたらしい。
残念ながら私には物撮りを完璧にこなす技術はない。
だから、当たり前のように家の近所を楽しくデジタルバックで散歩していたのだ。
解像度が高くなって、目でみるよりも良くみえていたりして。
その写りすぎてしまう絵があるからこそ、少し間引いた感じの和紙へのプリントなんかもとても楽しい。
大判だって先入観で排除してたら、楽しさを食べ損ねちゃうかもしれない。
いったい何がどう楽しいのかよくわからないまま、初めてみることにした。
まだまだかっこ良く、無駄のない動きはできない。
えっと、えっと ってぐるぐると三脚の回りを回っている。
それでも少しずつ、茶道を究めるように、そぎ落とされた動きができるようになりたい。
1枚撮ったあとの疲労感。これがとても気持ちがいい。
すでに頭の中にある絵を ピントグラスの額縁のなかにカメラの向きを合わせておさめて行く感じ。
もちろん大判でも相変わらず撮るものは家やアトリエの近所。
とにかく楽しすぎる。
デジタルはコンパクトかデジタルバック
フィルムはトイか大判
それぞれ比較されるべきものでもなく、共通点は写真を撮るツール。
ツールを変えると、同じ場所でも気持ちも、見えるものも変わってくる。
いろんな視点を持てるというのは とても面白いものだ。

海もいいな!山もいいな!ご近所がいっぱい!

leica x1

城ヶ島へ。
岩の一番先まで行ってゆっくりと撮る。
日が落ちきるまで、しゃがんだり、寝そべったりして海をひたすらおさめる。
波の音、風の音、磯の香り すべて取り込みたい、そんな気持ちになって海を見つめる。
かつてはライセンスをとって海に潜っていたこともあった。
上下にとらわれる感覚から解放されることがとても好きだった。
今は 海の中から見上げる空とおなじぐらい、海のきらきらを眺めることも好きになった。
そして、いいな このあたりに住んでみたい とも思う。
札幌に行ったときも、美瑛にいったときも、日光に行ったときもそう思った。
毎年行っている軽井沢でも そしてハワイでも そう思う。
だってね、住むと そこが私の近所になるから。
近所だったら毎日毎日 散歩してその景色の変化を楽しむことができるから。
だから、近所がなんだかたくさん欲しくなってくる。
近所はきっと一カ所だけじゃなくて、たくさんたくさんあるのかもしれない。
好きな街に行くことは わたしにとっては ご近所散歩の形の一つなのかもしれない。
たくさんある近所をさがしての旅、それもまた楽しい。

札幌ではありがとうございました!

GXR+A12 28mm

10日前、秋の終わりを名残惜しむかのような気持ちのよい天気のもと
札幌の住宅街をぞろぞろと撮影してきました。
在住の方には当たり前な、各家々にある煙突、灯油タンクなどが私にはとても珍しく。
うわぁーーー!って煙突に向かって歩いて行っても
誰も一緒に来てくれない。
当たり前のもの って本当にそれぞれで
生活しているヒトの見るものと、よそ者が見るものの違いって
そういうところにあるんだなと感じました。
初めて会ったとは思えないほどあれこれお話しして。
ゲストでお招きした藤田一咲さんにみなさんちょっと緊張なさって
あれこれ質問したいことは山盛りなのに、ちょっと照れたりして。
また逢いましょう! またこんな会をやりましょう!
とかたく誓って、
「さよなら」じゃなくて「また 今度!」
そんな挨拶を交わして解散しました。
本当に皆様の優しさ、暖かいまなざし 感謝の言葉が見つかりません。
一人旅 どきどきだったけれど そんなどきどきも忘れさせてくれるような
みんなの暖かさ。
札幌 だいすき! 
みんな だいすき!
また遊びにいきます!
また今度 実現させましょう!

北海道に持って行くカメラは。。。

lomo LC-A

お久しぶりです!
なんだかすっかり秋めいて、キンモクセイの香りもあっという間に終わってしまった東京。
寒くなるのか、まだもう1回位暑さがもどるのか、
なんだか ビミョー な毎日ですね。
いよいよ今週末、札幌へ伺います!
カメラなににしようか考え中ですが、多分。。。
フィルムは
 軽めにLOMOのLC-Aでぱしゃぱしゃと!
デジタルは
 ハッセルブラッド+フェーズワンP25+ とフィルムバック
 leica X1
 RICOHのGXRに新しく発売される広角レンズ(ベータ版)
で行こうかと思ってます!
ベーター版ということですが、過去のリコーのベータ版、意外と製品版より好きだったりします。
甘さが残っている部分がわたしにとっては魅力だったりしちゃいます。
ううう 10/16-の札幌、楽しみで仕方がないです。
皆様にお会いできること わくわくです!
16日はイベントがあるので13時までしか作品を見ることはできません。
17日は終日作品を見ることができます。
フェーズワンで撮ったものを 阿波紙という和紙に出力したものです。
独特の風合いの手漉き和紙と高解像度の写真の組み合わせ、楽しんでいただければ幸いです。
詳細は cafe photo klatch こちらから →http://hana-photography.com/banana/20100923142435.html

札幌に行きます!10/16,10/17 cafe photo klatch

いらしてください!!

今年はできるだけたくさんの方にお目にかかりたいと思って過ごして来ている。
撮影会をやったり
おけいこをやったり。
今月からは ままのたまり場もはじめた。
プリントを飾りたい、見たい、と言って下さる方のところには
できるだけ足を運びたい と思っていた。
札幌の知り合いから やりませんか? とメールをいただいた。
これもなにかの縁。
ということで伺ってみることにした。
10月の北海道。はじめてだ。
初雪?いちょうが色づいてる?
いったい何を着ていけばいいのか、とても楽しみだ。
10/16にはごごから撮影会と、その後夕方から藤田一咲さんをゲストに招いて茶話会を行います!
ご都合のつく方、ぜひいらしてください。
おまちしております。
– cafe photo klatch –
   札幌のカフェでhanaのプチ展示・撮影会・茶話会
   家の近所で撮りためた写真たち。ゆったりのんびりと心を伸ばしてみませんか?
   展示作品はハッセルブラッドにデジタルバックで撮ったものを 和紙の阿波がみでプリントしたカラーのご近所写真です!
   撮影会ではGXRも使用予定です!
2010.10.16(Sat) &17(Sun) 11:00-19:00
Sapporo Brown Books Cafe http://brownbookscafe.com/
〒064-0803 札幌市中央区南3条西26丁目2-24 TEL/FAX. 011-615-5900
地下鉄円山公園駅6番出口(マルヤマクラス直結)から徒歩3〜4分
・*:.。 events 。.:*・
2010.10.16   13:00-16:00 hanaとcafe周辺で撮影会 2500円
               カメラをお持ちください!
         16:00-17:30 ゲスト藤田一咲氏とhanaを囲んでの茶話会 1000円(お茶代込み)
               お茶を飲みながら楽しい四方山話を!
    両方参加していただける場合 3000円
申し込み先 メール ”http://hana-photography.com/strawberry1″ http://hana-photography.com/strawberry1
      電 話 090-2875-3388 (担当 高下)
◎hana(はな)
東京生まれ。ご近所写真で人気の写真作家。
フォトエッセイに「hanaの東京ご近所写真散歩」、
「ハワイ写真さんぽ」(共にエイ出版社)。
公式サイト→hanaの東京写真散歩 http://hana-photography.com
◎藤田一咲(ふじたいっさく)
東京都出身。広告から雑誌、書籍など出版物の撮影まで行うフリーの
ジャンルレス・フォトグラファー。「脱力写真家」「気まぐれカメラマン」とも。
ラブ・アンド・ピースな写真・撮影を愛する。フィルムカメラ、トイカメラ好き。著書・個展多数。
公式サイト→藤田一咲WebSite http://issaque.com

王様のブランチにhana 登場!ちょびっとね

GXR+50mm

9月の2週目が地元の秋祭り。
このお祭りが終わることになると、ぐっと秋めいてきて、朝晩涼しくなってくる。
酷暑といわれた今年もそれに違わず、すこしずつではあるけれど秋めいてきている。
シオカラトンボが目立っていた庭にも、アキアカネがちらほらと姿を見せている。
からだが茜色のトンボ。赤とんぼ?アキアカネと私は呼んでいるけれど、それはまた違うのかしら?
赤とんぼ というとちょっと哀愁をおびて切ない感じがするけれど
アキアカネ というと夕日にてらされて赤いからだがきらきらとしている、ルビーみたいな色が浮かぶ。
蝉の鳴いている時間がすくなくなって、秋の虫の時間がながくなってくる。そのうちに木枯らしがふいてくるのだろうなぁ。
草木が秋に更衣をするように、虫達も着々と入れ替わっている。季節ってすごい。
昨日のおけいこではおびただしい数の毛虫がサクラの樹からぞろぞろとでてきて道をわたっていた。
サクラの樹の下は毛虫のふんがいっぱいだ。
暫くの間、皆様も桜の木の下気をつけてね!
11日土曜日 13:30-14:00 の間4分ぐらいiphoneのアプリ紹介コーナーにちょろっと出ます。
お時間の合うかた ぜひご覧ください。
また 王様のブランチをご覧になっていらした方 はじめまして!
私は エイ出版社より「hanaの東京ご近所写真散歩」http://www.amazon.co.jp/dp/4777909271?tag=hana009-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4777909271&adid=18GH4PB6424F4MD52ZYD& や「ハワイ写真さんぽ」http://www.amazon.co.jp/dp/4777914267/ref=sr_1_8?ie=UTF8&s=books&qid=1271502606&sr=1-8 をだしています。
また月に2回 金曜日 hana写真のおけいこ http://daysschool.exblog.jp/ を開催してます。
また月に1回 ゲスト写真家を招いての撮影会もやっています。http://medearuku.jugem.jp/
よろしかったらご参加ください!
自分だけじゃない、みんな、みんな きっとそうだよ。
しがらみのないもの同士、育児 写真という共通の言葉をもって時をすごしてみませんか?
イラっとしたときに、冷蔵庫に心がやさしくなるような写真を貼っておきませんか?
子どもがいたずらをして、上からがーっと怒って握りこぶしがわなわなしたときに、ふわっと手のひ
らを開いてシャッターを押してみませんか?
写真を介して、育児、もう少し楽しみに変えてみませんか?
——-ままのたまり場 一回目——-
9月21日(火曜日) 11:00-13:00
阿佐ヶ谷のhanaのアトリエにて
ランチ付き
3000円
持ち物 カメラ、お気に入りの自分で撮った写真のプリント
申し込み、問い合わせ先はこちら → http://hana-photography.com/strawberry1/
9月12日 1300-14:55 BS FUJI にて、先日撮影させていただいたライブの様子が放映されます。
後ろでうろちょろ撮影中の私もうつるようです。
舞台後ろまでカメラが入ることも許可していただいた撮影。とてもおもしろかった。
写真も載ってますよ!
『向谷実とメロディーズ 鉄道と音楽とゲームがいっぱいツアー』http://www.bsfuji.tv/top/pub/music_mukaiya.html#
10月16、17 と札幌で展示とちょっとしたお話会?茶話会?を行う予定です。
—————————————-
2010.10.16(Sat) 17(Sun) 11:00 – 19:00
札幌 Brown Books Cafe ブラウンブックスカフェ
〒064-0803 札幌市中央区南3条西26丁目2‐24
地下鉄円山公園駅6番出口(マルヤマクラス直結)から徒歩3~4分
TEL/FAX. 011-615‐5900
http://brownbookscafe.com/
東京阿佐ヶ谷の自宅近辺の路地、草花のある町並みを撮った写真。
ゆるゆる ゆらゆらと時をやり過ごしながら、日々のわずかな移ろいを
目を凝らし、耳をすまし、ほほにあたる風を感じ、ひろいあげていく。
期間中 ゲストに写真家 藤田一咲氏 http://issaque.com/ をむかえて
【hana&藤田一咲 交流会】お茶を飲みながらみなさんと四方山話をする時間も。
まだ変更するかもしれませんが日程は16日昼間に撮影会を、夕方に交流会をする予定です。
お申し込み、質問などはこちらまで http://hana-photography.com/strawberry1/
—————————————-

ままのたまり場 育児中のままたちへ

olympus E-P2+Hexagon 公園で出会ったおんなのこたち

ままのたまり場 なる企画を開始した。
育児中のままたちの愚痴を聞いたり、一緒に考えたり
いらっとしたときに ふっと心がゆるむような飾る写真を作ったり。
幼児虐待のニュースを目にするたびに、そこまで追いつめられてしまったままたちの辛さを想うと、
やってしまったことは取り返しがつかないことで、善悪を問うまでもないことなのだけれど。そのま
まの辛さのほうにもどうしても目がいってしまって、とても心が痛む。そうなる前に、どこかで気持
ち、状態を吐露できる場があればおおごとにはならなかったのかもしれない、などと。
私なんてのほほんと暮らしていて、追いつめられている訳でもないから、そんなままたちの気持ちを
どれぐらい本当に理解できているのかはわからない。けれども、育児をしているとどうしても「良い
母」を演じていかなくてはいけないこともたくさんあって、演じきれなかった自分に罪悪感を感じて
中へ中へとその気持ちをとじこめてしまう。はけ口が思い通りにならない子どもを力で制することへ
と向かってしまうのか。
育児というのは努力が報われる物でもないし、見返りがあるわけでもない。思い通りに子どもが成長
してくれるわけでもないし、悩み抜いて、努力すれば思い通りの結果が得られる訳でもない。今まで
の人生ではじめて、自分の無力さや理不尽なことへの行き場のない思いを感じることばかりだ。
そんな中で、世の中からは おなかが大きくなったとたんに母性愛があるのが当たり前のように考え
られ、子どもは常時愛おしいもので、うっとうしいとか、もしいなかったら・・・なんて想う母親は
鬼のようにいわれてしまう。
私だって2人の娘を育てているけれど、「あ〜〜あ!」なんて思うことはもう数えきれないほど。
でもね、もしいなかったら。。。って妄想の世界にはおそらく多くのままがこっそりとはいっている
のではないかしら。みんな日常的に手こそ出さなくとも、歯ぎしりをして握りこぶしをわなわなとさ
せたり、何回かは手を出してしまったことだってあるのではないかしら。
そして、夜、子どもの寝顔を見て、ほおずりをして ああかわいい、なんであんなに怒ってしまっ
たんだろうと反省することを繰り返す。
自分だけじゃない、みんな、みんな きっとそうだよ。
しがらみのないもの同士、育児 写真という共通の言葉をもって時をすごしてみませんか?
イラっとしたときに、冷蔵庫に心がやさしくなるような写真を貼っておきませんか?
子どもがいたずらをして、上からがーっと怒って握りこぶしがわなわなしたときに、ふわっと手のひ
らを開いてシャッターを押してみませんか?
写真を介して、育児、もう少し楽しみに変えてみませんか?
——-ままのたまり場 一回目——-
9月21日(火曜日) 11:00-13:00
阿佐ヶ谷のhanaのアトリエにて
ランチ付き
3000円
持ち物 カメラ、お気に入りの自分で撮った写真のプリント
申し込み、問い合わせ先はこちら → http://form1.fc2.com/form/?id=550886
11月の予定
16日
30日
に行います!

風立ちぬ

olympus E-P2+Hexagon

台風が近づいているのかしら。
風の流れ、空気の様子、そしてなんといっても雰囲気。
台風の気配を感じる。
何がどう違うのか。相変わらず上手に文章にすることができないのだけれど、真夏のすかっと抜けて
いる空気、強く鋭い日差しがすっかりなりをひそめて秋の風の匂いがしてくる。
そしてそれもまた 清々しい秋の匂いというより、台風がきそうな、ちょっと不穏な匂いがしてくる。
写真のおけいこも8月はなにかとみなさんもお忙しそうだし、なんといっても暑いからおやすみにし
ようかとおもっていたのだけれど、真冬の雨でさえも撮っていたメンバー。暑さ? 秋の予感のする
緑道を撮りたい! ということで8月の末、昨日行った。
7月の半ばから、1ヶ月半ぶりに皆であるく緑道。
汗は噴き出してくるし、確かに気温は高い。
それでも木陰に入ったとたんにびっくりするほど秋。
そこかしこに蝉の抜け殻があって、こんなに蝉っていっぱいでてきているんだと驚き。
高い木 おびただしいほどの葉があるのに、たった1枚に3この抜け殻があったりして、蝉の幼虫に
好かれる葉というものは特定されているようだ。
葉までたどり着けずに幹で脱皮したものもたくさん。
そして、木の下には葉から落ちた抜け殻がごしゃごしゃといっぱいある。
人生で一番たくさんの抜け殻を見た日。
もぬけの殻 抜け殻  なんだか心がぽっかりとなくなってしまって、あまり良い響きに感じていな
かったけれど、昨日見たたくさんの抜け殻からは生きる力のようなものを感じた。
新しい世界へ踏み出していくパワーというのかな。
抜け殻!いいじゃない! と思った。