● 写真集「4月25日橋」 G1

英語はこちらhttp://www.flickr.com/photos/osampo_hana/3203277117/in/photostream/
写真には、その人の置かれている環境、生活、人柄
そういったものすべてが写し出される といわれる。
写真家のプライベートを知る必要なんてない という意見もあるけれど
内藤さゆりさんの写真集「4月25日橋」http://sayuri7110.petit.cc/muscat3_list/を見ていると
やっぱり環境って現れてくるのだなと感じる。
もちろん 彼女のプライベートを知っているから そういった目で見てしまうのかもしれない。
もしかしたら後付の理由なのかもしれないけれど。
以前のフォトプレミオの写真、あるいは私と前後して開いたキヤノンでの個展の写真のときには、
誰かを、あるいは帰るべき場所を探している
“あと数歩この道を進んだら 誰かに出会えそう・・・
この花の陰、道の先、家の中には誰かがいるに違いない・・・会いたい・・・”
そんなキュンとする写真だなと思った。
今回の写真集では 人はほとんど写っていない。
そして蛇行した道や町並み、花、海 とポルトガルのマチを写している。
でも、人を捜し求めていない。
人は写っていないのに、彼女の後ろにいるたくさんの暖かくやさしい人々を感じる写真だ。
愛する人と出会い、新しい生活を着々と歩んでいる彼女。
夕方になると帰るべき道が写され、朝日とともに次の写真が始まる。
そんな構成の写真集からも 彼女の笑顔と充実した日々を強く感じる。
見守ってくれる人ができて、写真もまた新たなパワーを得たように思った。
写真はパナソニック LUMIX-G1

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