ゆべしと早咲き桜

早咲き桜の立派な木があることを思い出した。
1本中にはいった道だから、わざわざ回らないと通らない道。
うちから本当に1−2分のところだけれど ついでに通ることのない道。
いつも写真を撮りに通らせていただく。
早咲き桜は思った通り 満開となっていた。
気持ちがよくて仰ぎ見ていると 後ろから
「さくらんぼもなるんだよ!」と。
振り返ってみると、桜の木のお家の方が玄関から声をかけてくださっていた。
こちらのお宅はおばあちゃまがよく玄関先に椅子を出して
真っ白なふわふわのわんちゃんと一緒にひなたぼっこをしていて
私の話し相手になって下さっていた。
冬の頃に ベランダに干してあるゆべしをみつけた私に
「息子がいつも作ってくれるんだよぉ!」と誇らしげに話して下さった。
「もしかしたら。。。ゆべしの息子さんですか?ベランダの。」と伺ってみると
「そうですよ、ゆべし作ってますよ。お酒飲みますか?」と
すっと奥に入られて、手の中に大事そうに和紙にくるまれたものを持って来て下さった。
「一つどうぞ!」と。
和紙ごしに ゆずと八丁味噌のいい香りがしてくる。
ゆべしの作り方を伺い、しばしお花の話に花がさく。
ゆべしを丸1こいただいて、お話をして、こんど本を差し上げる約束をして失礼する。
薄く薄く切っておつまみにどうぞとのことだった。
今夜は飲まなくちゃ!
お隣のユスラウメを撮っていたら、またまたご近所のおばあちゃまと。
こちらも知り合いがいっぱいかさなっていて、あーだこーだと1時間。
春のひだまりは ひととの温かな時間ももたらしてくれる。
わざわざ回り道をしてよかった。

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