ねぇ、ねぇったらぁ!

hasselblad500C/M+Distagon50mm+Phase One P25

山にいる。
どこだろう。
みたことのある景色。
北アルプスかもしれない。
そうだ、高校の夏合宿で行ったところだ。
斜面の下に山小屋があって、そう午後もうすぐで山小屋というときに雷雲がわいてきて
ひやっとした、あの斜面だ。
斜面の下に私はいる。
どうやら明け方。
薄暗い中、なんで外にいるのかわからないけれど、凄く寒い。
うわぁ なんて寒いんだろうと目をこらして斜面をみつめていると、上のほうからどんどんと霧がおりてくる。
青白い世界が徐々に白くなっていく。
このまま霧が降りて来たら、体が濡れて、寒さで死ぬ。。。
一緒にいるのは誰だろう。カメラを持っているみたいだ。
こんなに寒いのに 霧をおさめようとしているのだろうか。
ハッセル?ローライ?上から覗き込んでいるから、顔がわからない。
後ろからシャツをひっぱりながら、呼んでみる。
ねぇ ねぇったらぁ 死んじゃうよ どうしよう!
肩を両手で抱くようにしてまるまった。
自分の手のぬくもりを感じて目が覚めた。
かけていたはずの布団から体が全部でて、エアコンの風を受け冷たくなっていた。

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