出会いと別れと出会い

写真というものは不思議な物だ。
「撮る」あるいは「見る」という行為はとても楽しいものだし、
ちょっとセクシーだし、あるいは征服欲みたいものが満たされるのかもしれない。
そして写真は時として人との出会いを呼び寄せるものとなることがある。
大学を卒業して数年会社に勤めていた。
当時、毎日が新しい発見だらけで、ちょっと朝起きるのはつらかったけど
会社に行く事は楽しい事だった。
数年後、会社を辞め、当時同じフロアで
社会とは、大人としての立ち居振る舞いとは なんていうことをさりげなく示して下さった方々とも
ふっつりと縁が切れ、誰かの悲しいお別れの席でちらっと見かける
そんな寂しいつながりとなっていた。
ところが ひょんなことで 写真がまたそのつながりを復活させてくれた。
人生 そうそう長いものではない。
もっともっと人と会う時間を作らなくてはなと切に感じた。
それにしても 出会って 別れて そしてまた出会う
写真という接着剤は素敵なものだ。
本当に生きていると楽しいこと、驚くことがいっぱいだ。
写真に関わっていて、本当に良かった
と思える瞬間を味わった素敵な夜だった。

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