● 不思議な夢

不思議な夢
私は昔飼っていたヨークシャーテリアを懐に入れて、
やさしそうな目をした初老の女性と暖かい紅茶をいただきながら、話している。
部屋の雰囲気はちょっとレトロなアールデコっぽい。
革装で金色でなにやらタイトルが書いてある分厚い本を その女性が持ってくる。
洋書かな・・・と思っていたけれど さにあらず。縦書き。
女性はある行を指差して「このお歌ご存知かしら?」と。
「学校行事で節がつけられたものを歌ったことがあります。」と言うと、
「それは良いことですね。良いお歌ですから。」とにっこり。
ほどなく その女性と共に本を抱えて外を歩いている。
ばさっと本を落としてしまい、あわてて拾う。
拾ったときに、懐にいたはずの犬がいないことに気がつく。
大きな声で名前を呼ぶ。何度も何度も呼ぶ。
交差点を見ると、真ん中にその飼い犬が。
上手い具合に車は来ていない。
犬と目が合ったと思った瞬間に、犬がニコニコと笑いながら
一目散に私に向かってかけてきた。
両手を広げ、ひざに本を置き、しゃがんで犬を待つ。
犬がぽんと懐に入ったところで目が覚めた。
いったい私の記憶の何と何がどう結びついて
こんな話が現れたのだろう。
夢に出てきた和歌は
「うつぶしてにほふ春野の花すみれ 人のこころにうつしてしがな」貞明皇后御歌「花すみれ」

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